医師から処方されたくすり(医療用医薬品)を使用する場合、どんなことに注意したらよいですか?
[ A1 ]
くすりの中には、病状が改善しても継続して使用しなければいけないもの、再発を防ぐために長く使用しなければいけないものがあります。また、長期間使用してきたくすりを中止する場合、徐々に減量する必要があるくすりもあります。 このため、自己判断で使用を中止してはいけません。
[ A2 ]
使用中に気になる症状が発現した場合は、副作用の可能性もあるので、必ず医師又は薬剤師にご相談ください。個々のく すりについての注意事項は、医師・薬剤師から説明を受けて下さい。なお、重い副作用があらわれる可能性のあるくすりについては、特に知っていただきたい事 項をわかりやすく記載した「患者向医薬品ガイド」があります
[ 参考 ]
患者向医薬品ガイド
くすりによっては、極めてまれですが、悪化すると死亡や後遺症の残る重い副作用が起こることがあります。「重篤副作用疾患別対応マニュアル」の「患者の皆 様へ」では、このような副作用に早めに気づいて対処できるよう、副作用の概要、初期症状、早期対応の要点を紹介しています。
重篤副作用疾患別対応マニュアル
[ A3 ]
医療用医薬品は、医師が診察した時点での患者さんの病状に応じて処方されるものです。症状が同じだからといって同じ病気とは限りません。 また、成人には用いられても、小児や妊婦には使用できないくすりもあります。さらに、くすりの成分にアレルギー反応を示すため、そのくすりが使えない人もいます。このため、残ったくすりを自己判断で使用したり、他人に渡してはいけません。
[ A4 ]
くすりによっては、併用してはいけないものがあります。また、同じ成分を含むくすりや同じ効果の薬が処方されてしまうかもしれません。したがって、既に使用している医薬品があれば、市販薬を含め、すべてについて必ず伝えましょう。
[ A5 ]
錠剤やカプセル剤が飲みにくいからといって、自己判断で錠剤をつぶしたり、カプセルをはずしてはいけません。錠剤や カプセル剤の中には、徐々に有効成分が溶け出すように工夫されているものや、胃では溶けず腸で溶けるように工夫されているものなどがあるためです。飲みに くい場合は、医師又は薬剤師に相談しましょう。
[ A6 ]
一般には、直射日光や湿気を避けて涼しい場所に保管します。しかし、医師や薬剤師から特別な指示があったときは、それに従ってください。適正な保管方法を守ることは、くすりの品質を保つために大切です。定められた保管方法、取り扱い方法を守りましょう。